◆◆◆ 180 ★ 公募の絵を選ぶ-2 ◆◆◆
2004.9.7
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知人に、イラストの公募展に、どの作品を出展するのか相談する。 例の、イラストレーションという冊子をアタシに贈って下さった方で、イラストには少しウルサイ人である。 今回は、入選はムリと思うが、アタシの絵には特徴があるので、来年再来年と、応募を重ねて絵も上手くなれば、先生方の中には、アタシの個性を覚えていてくださる方もいらっしゃると考えているのである。 何よりも、審査員には、ウノアキラ先生がいる。 一流のセンセイ方に私の稚拙な作品を見ていただけるなんて、素晴らしいことではないか。 どんな事にも時間がかかる。今、できることを少しずつやっていこうと思う。 アタシ的には、 ●ペンでの描画力 ●色彩 ●個性 ●将来性 の四点を、審査員の方に最もPRできる作品で公募したいと考えている。 |
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雑誌表紙の作品は、自分の個性を前面に出すというよりは、雑誌のテーマに合った内容の絵を描いているので、アタシらしさというのは見当たらない。 逆に、色の美しさは出ていると思う。 天使のイラストと、天使の版画、あと、人物のペン画2枚程度で、アタシの、人物画の特徴というのは、かなり見ていただけると思う。 しかし、人物画だけでは、イラストレーターとしての描画の範囲が狭すぎる。 『他の絵も描けるよ』というのも見ていただかなければならないというコトだ。 今月末まで制作の作品が出品対象なので、来月の表紙をいくつか描いて、雑誌社の方に、どれにするのか決めていただこうと思う。 雑誌表紙新作2点(色付き)、あとは人物ということで進めて行こうと思う。 |
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ペン画の案は何十枚もあり、その中で、一番線が美しい作品を2枚選ぶ。 相談した知人は、私が選んだのとは別な作品を選んでくださった。 理由は、『こちらの絵は、線がもっと面白いから』ということである。 アタシが選んだ作品の一枚は、『誰にだって描ける、普通の構図』なのだそうだ。 一般ウケしないような、少し失敗したようなラインの方が、見る人が見ると、面白いということのようである。 美しい絵を崩していくという作業には、鍛錬も必要になる。 なかなか、絵を崩すという作業は進まない。 |
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自分の作品を見直すというチャンスは、今まで全くなかったので、公募に出そうと考えたことは、自分の作品を見つめることになった。それは、私にとって、未知の時間である。
TIS会員によるイラストレーションの展覧会というのも刺激になった。 35000円で展示販売されるということが解っている展覧会である。 展示されている作品にはムラがあった。 優れた作品もあれば、どーしょーもない作品もあった。 『普通なら、もっと稼げるのに面倒だ。やっつけでイイヤ』という絵もあった。 ここがポイントである。 有名雑誌の表紙などを手がけているセンセイは、例えばそれが、安く販売されるノーギャラの仕事であっても、手を抜いていなかったということだ。 作品にプロ根性が入っている。 |
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ファンの感謝もこめた展示販売という目的もあるみたいで、全くもって、あの絵なら買いたいと思わせる作品を描いているのは、超有名なセンセイだけだった。
そういう、一流の士気というのは、ある一定以上の知名度の人にだけあるということだ。 その知名度は、運ではない。 高いレベルの作品を作り続けてきたことによる、結果だということだ。 アタシは、ノウミソを強打されたようなキモチになった。痛みが、まだ、グワングワンと鳴り響いている。 イラストに関しては、(バイトということもあり)イイ作品を作ろうなんて、思ったこともなかったからである。 とりあえず、早目にやっつけて、納品しちゃって、自分の絵を描こう。 みたいなキモチで作品を作っていたと思う。 イラストだって、油絵だって、自分の作品に違いない。優先順位をつけるほうが間違っている。 精一杯の絵を描かなければ、どんな公募にだって、入選などできるはずかない。 審査する人は、そういう部分をこそ見ているのである。 公募に応募しようと考えて、審査員のセンセイの絵を見に行っただけで、また勉強になったぜ。 自分の至らなさに、また気づくことができたのはラッキーだったよなあ。 |
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