◆◆◆ 174 ★ 公募展応募を考える ◆◆◆
I.M.pressさん雑誌表紙イラストより
2004.9.4
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TISという会がどんな会なのかをネットで調べると、イラストレーションの会なのだそうだ。 そんでもって、公募が丁度募集中なので、概要をチェック。 オジャラよ。入選モレだと恥ずかしいから、日記には書かないほうがイーんじゃないの? そうだよねえ。版画展のときには、明らかにレベルが違いすぎたもの。 でも、日々、起きたことを書かないのであれば、それは日記ではない。 絵の力はついてきていると思う。 正確には、一年分まとめて納品してしまうので、力は一年に一回のサイクルでついてきている。 (何故一年分まとめて納品できるのかといえば、雑誌の性格上、ある程度同じテーマが繰り返されるから、普遍のテーマに焦点を当ててあとは適当に作ってしまうのである。) 『オジャラさん、去年と絵が全然違うんですけど』 『絵が上手くなっているんです。昔には戻れません』みたいな会話をADさんとする。 |
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アタシは、どの絵を公募に出すか考える。 応募するのはプロ部門。 主催者に、『プロのイラストレーターって、どういう意味ですか?』などと問い合わせの電話までしてしまう。 プロかと言われれば、プロっぽい?? 出版社さまから依頼を受けて、2年も表紙の絵やマンガを担当させていただいているわけで、その点アマではない。 絵が素人っぽいことを除けば、どちらかといえばプロである。しかしながら、これで食えているというワケでもないので、やっぱ、プロではないような気もしてくる。不安がアタシを襲う。 去年の11月から今年の9月にかけてのイラストかぁ。 公募条件は、『メディアに発表されたもの』 ま、本屋で販売されていないというコトを除けば、メディアには間違いが無い。 |
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ビジネス紙の表紙にしては、カワイすぎないかよ? よくもまあ、こんなにマッチしない絵を使い続けてくださるものである。(この絵は年賀状にも使ったらしい。うーむ。編集長及び、多くが女性スタッフなのよ。おほほほ。) このお仕事を通して、アタシも大分勉強させていただいた。 仕事がなければ、イラストなど描かない。 そういうことである。 レベル的には、今年はハッキリ入選はムリだと思う。 理由は、アタシらしい絵というのが、天使の絵一枚だからである。カレンダー用の原画なんかは、かなりイイ感じなんだけど、メディアに使っていないんで、対象外ってことなのよ。 でも、アタシの絵には特徴があるので、来年も公募に応募したら、多少は、アタシの絵でございますというのを覚えていてくださる方がいらっしゃるかもしれない。 絵画でも、イラストも、俳句も、書も目指すところは同じで、作家の個性があるかどうかということである。 次からは、個性を意識した表紙作りをしようなどと、今更そんなことを考えてしまう。 鈴木英人は、どんな絵を描いても、鈴木英人なのである。オジャラは、どんな絵を描いてもオジャラ絵でなければならないっつーことのようだ。まだまだだぜ。 それでも、知名度を上げるというのには時間がかかる。 雑誌の仕事がある間でなければ、この公募にも参加できないのである。 |
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この雑誌は本屋さんで販売されていないので、私のイラストが、本屋さんなどで見れないというのが唯一残念であるが、イロがものすごくキレイだし、ちょっとカワイイ。 左の絵は、写真を見て描いたので、アタシのイラストという気がしない。 上の3枚は、シマがアタシという感じがする。 公募展に応募するという目的で、昔のイラストを引っ張り出してきたのだが、自分らしい作品について考えるチャンスになったと思う。 編集長ときたら、2年間の間に、『今年は、表紙を刷新したい』とか、『100号を記念して表紙を刷新したい』などと言い出すので、アタシは、そのたびに、内心ムリだと思うのだった。(笑) 同じ人が描いているのだから、そんなには変わらないわよ。いわゆる時期ごとに、色塗りのテクがついてきているというのは何か解る。 グラディエーションをバリバリ効かせた作品は、ホントウにキレイ。でも、雑誌のタイトルとあまり仲良しじゃないの。ほほほ。(→絵が強すぎるのよね。) |
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でも、100号からは、背景白で行くからという無情の指示。
『アタシの絵は、まだ、背景白じゃ、絵が耐えられないと思うんですけど』などと、粘って交渉するが、残りの4ヶ月分は、描き直しということになった。 ま、いいか。どうせ描いてるし。みたいな。 練習にもなるし。みたいな。 いくらでも描けるし。みたいな。そんな感じ。 そんなこんなで、もう少し線を強くしたいと思い、ペン画の練習を繰り返しているというワケである。 それにしたって、よくこの絵を使うよなあ。マーケティンク゛と全く関係無く見えるけどねぇ。 そうして、今まで3時間位はかかっていた原画作成は、30分程度に短縮され、アタシは、申し訳ない気持ちでイッパイになり、少しカットなどをサービスしたりするのであった。 もう少しペン画の線のレベルを上げたいのよ。 この仕事がなくなると、アトリエの家賃が払えなくなり、破綻してしまうので、ゴマすりモード。 どれを出すかなぁ。(公募には一枚2000円かかるので、12枚全部というワケにはいかないの。予算的に。) |
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