◆◆◆ 148 ★ お猫様永久に ◆◆◆

2004.7.8

前の猫が天国に旅立ってから、今日で49日。

彼女の遺骨は、庭に埋められた。

プーケットの海に散骨しようという話もあったのだが、オットには、遺骨と離れる根性がなくて、結局自宅の庭に埋めることになった。

(あーた、庭といっても、幅1メートルもない、小さいスペースよ。念のため。)

早朝、ガラばかりの土に穴が掘られて、彼女は生まれた場所の近くに埋められた。

彼女の出生といえば、ママはノラ猫で、ウチの庭の隅で生んじゃったのよね。うん。

豪雨の日、彼女が生まれた発砲スチロールの箱の中は洪水状態になり、溺れかけていたところをアタシが救出。一度家の中に入れたら、ノラには復帰しなかったという感じ。いやあ、命がけで家の中に入れろと鳴くのよね。物凄い遺伝子だわぁ。

私たちがバリに引っ越すとき、もう帰国しない覚悟だった。

そんなもんで、彼女は、バリ島に連れて行かれ、イロイロな乗り物に乗らなければならなかった。

タクシー、スカイライナー、飛行機、フェリー。

しかも、アタシは、若い頃バイクに乗っていたので、バイクにも乗ったことがある。

こんなにイロイロな乗り物に乗った猫はあまりいない。

乗りたくもなかっただろうに、飼い主のワガママで、彼女に苦労させてしまった。

ごめんね。

猫というのは、飼い主がエサをくれるまで、ひたすら待つしかないニャン生だ。

バリ島では、アタシが猫のエサも作っていたので、鳥の油なんかも大量に舐めさせてしまう。(正確には、隣の犬に用意したエサを、食べに行って、油を舐めてしまうのよ)

あまり気にしていなかったが、あの食生活も、彼女の内臓にはかなりの負担だったに違いない。

彼女は14歳で天国に旅立った。

遺体をどうしたのかという質問が多かったので、一応ご紹介しようと思う。

ご近所の犬が亡くなった時、火葬したという話を聞いていたオットは、彼女の死後、すぐにペット火葬を検索する。

グーグルトップに出てきた『ペットチャオ』さんのサイトに行く。

猫は5キロ以下なので14000円で火葬してくれる。

しかも、家の近くまで来て、その場で火葬してくれるのだそうだ。

すぐに電話して、翌朝火葬のアポを取る。

ウチには車がないので、どこかまで火葬に行ったりできないのである。家の近くまで来てくれるというのは画期的なサービスだ。

お坊さんでもあるご主人が、丁寧に火葬してくださる。

火葬の前には、お線香とお花(料金に含まれています)を遺体に添える。彼女が好きだったイカの刺身もお弁当として一緒に焼いてもらう。

避妊手術をしたあとは、食い意地だけの人生だった。人間の都合で、ペットは子孫を残すことすら出来ないのである。

一時間程して火葬が終わり、お骨を骨壷に収める。

骨壷は、ご主人自ら手製で作った白い小さい入れ物である。

電話担当が一人、ご主人が火葬をやっているのだが、空いた時間には、骨壷なんかを作っているということだった。

頑張るねぇ。

ご主人、体壊さないようにね。

お坊さんのご主人は、骨壷に入れられた遺骨に、丁寧に猫に祈りをささげてくれ、私たちの心は、少し和らいだ。

骨壷を収納する、小さい袋(結構手の掛かった品)もついてくる。

遺骨は、この入れ物に入れて渡される。

ご主人は、この遺骨を、今後どうするのかというのも教えてくださった。

だいたい49日は、お家に骨を置いてあげて、水などもあげてくださいということだった。

『小さいお花3本、お線香、骨壷、骨壷袋』

こんな品でも、我々の家のように、位牌の無い家で、自分で調達するのは難しい。(お線香などは大量に買わなくてはいけないし、火葬するときのお花も、どの程度買えばいいのかが解らない)

痒いところに手が届くサービスである。

ご主人、お清め用の少量塩もあるとイイかも。(アタシは、家を出るときに、家の前に塩を置いていったが、あるとウレシイ人は多いと思う)

愛用の枕と首輪。

アタシは、猫用の小さいグッズをよく作ってあげていた。

ウチも、小さい祭壇を作り、彼女の首輪を遺骨の袋にかけてやる。

お水と、小さいお花も備えてあげていた。

49日を過ぎたら、そのあとは、散骨するなり、霊園に入れるなり、庭に埋めるなり、イロイロと飼い主の事情に合わせるのだそうだ。(ペットチャオさんは、海への散骨をしてくれるサービスもあるらしい。マンションなどにお住まいで、骨を埋める場所が無い方は、相談してみるといいと思う)

ウチのペットの為に、わざわざ出向いてくださり、焼いてくださり、祈りをささげてくださった。

ホントウにありがたいと思う。

インターネットの無かった時代は、こんなサービスの存在すら知ることがなかった。便利になったものだ。

そのあと、サイトオーナーのアタシとしては、グーグルトップの話をチョロリとして、『やっぱ、コンテンツは自分で作っているんですか?』などと、サイトオーナーらしい質問もする。

自分で一生懸命作らないと、ホームページで効果を上げるのは難しいのである。

そうして、シンプルなサイト程効果を上げられるのだ。

ウチの場合、小さいながらも敷地内に猫の遺骨くらいは埋められる場所があるので、土に返してあげることにする。

そうして、まだ暑くなる前の早朝に、彼女は土に返り、小さい首輪だけが残された。

骨壷どうしようかなあ。ふぅ。

あまりにも手が込んでいて、捨てるのも申し訳ないくらいである。

色でも塗って、アトリエで使うかな・・・・。

●猫よ、天国の皿の前で待て  オジャラ

49日を迎える前に新しい猫が来たので、私たちの気持ちは、新しい猫に切り替わっている。

新しい猫は、彼女が死んだ頃に生まれたんじゃないかと類推され、子猫用の、小さい鈴をつけた、小さい首輪が作られた。

猫の首輪は赤に限る。

前の猫のファンだった皆様、応援、ご心配ありがとうございました。新しい猫『拳キチ』もどうぞよろしくご愛顧下さい。

アタシの膨大なHPをこよなく愛読し、しかも、『中でも猫ちゃんが一番好きです』というファンもいるくらいで、どうして、アタシの絵とか、バリの笑える話とか、俳句とかじゃなかったんだろうと、複雑な気持ちになるアタシ。

まあいい、どんな理由であっても、HPを見に来てくださるというのは有難い事であり、応援、心から感謝致します。

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