◆◆◆ 132 ★ 国際ブックフェアに行った話 ◆◆◆
2004.5.7
|
ケータイで撮影した写真のことをすっかりと忘れていたアタシ。
国際ブックファアには、確か初日に行ったと思う。 4月の23日とか、そんな感じ。 もう、すっかり昔という気がしないでもないが、行かなかった多くの人たちには、新しいニュースなので、『国際展示場』なる所をご紹介しようと思う。 こっ、これが、ビッグサイトっす。 下の方のアリンコみたいに見えるのは人間。 |
|
そんでもって、ブックフェアの看板を確認。 広いからね、目的地にたどり着けるのか心配なのよ。 巨大看板も、小さくみえるよなぁ。 |
|
おおっ。中はこんな感じ。 ガソリンスタンドのキャノピーを思い出すわぁ。 このデザインは、塗装に金がかかると悪評だった。 見た目、空間ができて、美しいんだけどね。 そうして、展示場までは、果てしなく歩かなくてはならなくて、こんなに使い辛い建物にすることなかったのにと、思わずにはいられない。 とりあえず、世界に恥ずかしくない展示場を作ろうなどと、大きさだけで勝負した結果がこの有様よ。 日本の市場規模を考えると、全部を借り切ったりするイベントは皆無なんだしね。 こういうのはね、ウナギの寝床みたいにして、来客者の歩く距離が最短で済むように設計するもんなの。 はぁ。 |
|
会場までは、果てしなく遠い。
屋内だからといって、歩いても構わないというのとは違う。 せっかくゆりかもめなんかもアルワケだからさ、降りるたら2分で会場に到着できます。みたいな設計にすべきだったよ。 巨大にするにも、細長いタイプの建物にして、間口をいくつも持つ。 そういうのを、いくつかね。 大量に人が来ると、これくらいの通路が必要? そんなに来ていないだろう。 試算も違っているのよね。 ま、いいか。今更建て直したりはできないんだしね。 |
|
ここが、我等がデジタルパブリッシング『ボイジャーさん』のブース。 探したぜ。 カタカナで、『ボイジャー』とかにして欲しいよなあ。 そんでもって、取り扱いのイロイロなデジタル出版系が並んでいる。 白いパーテーションがスッキリとしていて、イイ感じ。 |
|
『インディペンデントパブリッシャーズ』のコーナーは、このボイジャーさんのブースに、こじんまりと置かれていて、イロイロな電子本が売られている。
下の黄色い冊子は、アタシが装丁・デザイン・データ作りまで全てのDTPを手がけた初冊子。 見やすいぜ。 何気で一冊キープのアタシ。 会場の規模と比較すると、余りにもささやかなスペースなのだが、展示会というのは、まあ、こんなもんだろう。 そうして、アタシは、新しく出版した2冊の本が入ったCDに差し替える作業を店頭で強行。 やっぱ、同じ値段なんだから、新しい本を追加しておいてあげないとね。前の本をどーするのかという、別な問題は残るんだけどね。でもまあ、それがお商売というモノだろう。 ちなみに、アタシの本『おじゃらの壷』は、1冊売れたらしい。 どこのどなたか存じませんが、お買い上げありがとうございました。 心より感謝致します。m(_'_)m |
|
この日は、お出かけ用の帽子と、珍しくスカートなどもはき、顔も営業モード。昔を思い出すぜ。
中小の出版社さんと名刺を交換し、後日営業用の作品ファイルをお送りする。 一回りして、あまり欲張らないようにしようと思い直し、帰ることにする。 イラストの仕事というのは、作っていて虚しいからだ。 その存在というのは、全く刹那的で、瞬間的に消費されてしまう。 同じ時間をかけて作るのであれば、所有している人が、長く大切にしてくれる作品を多く作りたいというのが本音の所という事である。 |
|
とはいっても、『イラスト』や、『絵』などに金を出すのは出版系しかない。
フツーの人は絵というのは買わないし、収集家が集める筋というのは、私の作品からは遠いからである。 あの、宮本三郎でさえ、新聞や雑誌の挿絵の仕事をしながら、画業を継続させたという話を読めば、社会構造が理解できる。 日本人のアートに関する不信感というのは根強く、また、流通している作品の値段は高すぎて、庶民は印刷物を飾れという構造だ。 安く版権を手に入れて、もしくは、取材などといい、タダで画像を収集して、印刷物にしたあげく、庶民は、新聞のカラーページを切り取って部屋に飾る。 日本のアート情勢というのは、そんなレベルなのだ。 そうやって、安価に画像を手に入れている印刷会社だって、別に儲かっているワケでもない。 これが、デフレスパイラルなのぉ? |
|
パソコンで、デジタル写真を加工した作品。
こんなの、20秒だぜ。 デジタル印刷の時代になり、アートの市場は、もっと冷え込むと思う。 普通の人は、絵など、印刷物で十分だと感じているからである。 げっ。国際ブックフェアの感想から、ずいぶんと離れてしまったぜ。 国際展示場に行ったら、帰りはシーバスを利用し、隅田川を観光して帰りましょう。 オススメっす。 |
Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara. |