◆◆◆ 127 ★ 木になる粘度細工? ◆◆◆

2004.5.6

センセイの個展を見に行ったり、F嬢の作品集を拝見して思ったのだが、アタシには、今までの作品を見れる、アルバムのような品が無い。

レゾネ版とも言われる、版画全集みたいなモノである。

電子本では作ってあるのだが、実物版というのもあると便利だなと思う。

アトリエにはパソコンがないし、アタシの版画は小さいので、実物を紙に貼り付けて綴じれば、そのまま本にできるのである。

アトリエに来た方にも、こちらを見ていただいたのだが、12冊もあると、取り出すのも面倒なのだ。

銅版も一緒に入っているので、見る時に重いというのもある。

今までは、エディションの管理表、版、試し刷りをバインダーに収納して、そのまま並べているだけだった。

そんなもんで、アタシも、過去の作品から、新しいのまでを収録した、記念作品的ファイルというのを作ろうと思い立つ。

スーパーに、ファイリング用品を見に行くと、写真用アルバムというのを安売りしていた。

325円かぁ。

このサイズなら、アタシの作品全部がファイルできる。

小さい版画は、複数展示できるし、大きいのは、一枚まとめてどーんと行ける。

とりあえず、こちらを買って帰ってくる。

そんでもって、作品を貼り付け始める。サインを入れていない版画がイッパイあるぜ。

一枚しか印刷していないのもあるし、どーしょーもない紙に印刷しているのもある。(バリ島での試作品。さすがにこれらは破棄する。)

そうして、滅多に無いのだが、版画の下絵とか、そんなのも一緒に出てきたので、それもファイルする。

カワイイぜ。

F嬢に言わせると、アタシの版やエディションの管理は、『シッカリしている』のだそうだ。

版画というのは、版の数が増えてくると、エディションの管理が難しくなる。

また、版もどこに行ったか解らなくなってしまう。

そんなこんなで、こんな風にしていますというのを公開し、管理表の配布を始めました。

ご興味のある方、今、実際にお困りの方、ご覧になってみてください。

おおっ。昔の作品かぁ。文字多し。

このときは、一生懸命作っていたよなあ。

色も塗ってたし。

しかも、結構イイ紙に印刷していたのよねぇ。

驚くぜ。

最近、版画は少しずつですけど売れ始めて、アタシも版画紙への印刷を復活させる。

並ぶと似て非なる作品になるので、専門紙というのはスゴイと思わされる。

そして、バリで作っていた版画は、ホントウにこの世から抹消したくなるようなのばかりでアタマにくる。

でもまあ、現実から目をそらさないというのは大切だ。

もう、二度と刷り増さないかもしれないし、ある品だけは、大切にしておこう。

そうして、やっと、版画の整理が終わって、売りに出している版画の整理とか、ストックを販売用に回す段取りを考えたりできるようになる。

バリ島で作った作品で出来が良いのとか、バリに行く前に作った、紫色の版画なんかのストックは結構あって、今販売されているのは、こちらだけなのだけど、もうそろそろ、日本で新しい版画も作りたい。

新作は、きっと、前のより出来がいいはずなのだが、何故か失敗ばかりしている昨今。

版画というのは、心の乱れというか、性格のおおまかさなど、そういうのが全部銅版に映ってしまうので怖い。

昔の版画を飾り、初心に返って頑張るわ。

新しい銅版も大量に届いたことだし・・・・。

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