◆◆◆ 102 ★ 版画作り - 3 ◆◆◆

2004.3.21

まず、天使の版を完成させる。

完全に乾かすのに時間がかかるからである。

それにしたって、大丈夫なのか、かなり心配ではある。

この版が、一番厳しいと思う。

何が厳しいのかといえば、完成した作品が、他の作品と並んだときに、落ちてしまうという意味である。

廃材を使って、気軽に版画を楽しむ方が増えるといいなという気持ちはあるので、ま、とりあえず、出しておくか。

そのあと、CDの版は、いったい、いくつまで額に入るのかを計算する。

げげっ。12枚かぁ。

筋を大幅に変更しないとなあ。

まあいい、長いストーリーというのは、どうにも間延びして、オチまで読んでもらえないという可能性もあるからである。

絵は、12枚の下絵に作り直されて、早速描画。

油性マジックで、カンタンにアタリをつけてから、ドリルで描画してゆくのだが、油性マジックは失敗だった。

手が汚れるからなどという理由で、油性が選ばれたのだが、こんなに沢山あると、落とすのが大変だということまでは、知らなかった。

今度から、水性ペンにするぜ。

そうして、初回の彫りは終わったのだが、この後、ニードルや、ルーレット、ドリルの歯先を替えて、もう少し濃淡を強くする。

でもまあ、この版画も、ドライポイントだけで勝負という点では、落ちる可能性が高いよなあ。

版画界の方々というのは、メチャクチャマニアックだからなあ。

まあいいか。これなら、絵がカワイイからバラでも売れそうだしな。

マルイのオープニング記念で、4200円で販売されていた、CDラジカセ。

新品で4200円というのは、ネットより安いよなあ。

そんなこんなで、英語のラジオにも飽きてきていたアタシは、ビリーホリデーや、ジプシーキング、キヨシローなどを聞きながら、時には悲しげに、時には『乗ってるかいベイベー』調に制作活動を続けるのであった。

芸術活動というのは、思いのほか孤独である。

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