◆◆◆ 088 ★ 町田市 国際版画美術館 ◆◆◆

2004.3.7

ヤギ姉さまや、池田姉さまが出展されている、版遊展。

町田市の国際版画美術館の市民展示室で開かれるという情報を入手する。

最終日になってしまったが、いつかはいかなければならない美術館だし、折角なので、こういうときに足を運ぼうと決意する。(町田に行くのは結構気合がいる)

町田街道を途中で折れて真っ直ぐに行くと、

こんな小高い場所に出る。

町田の街が一望できて、横には落葉樹の林がある。

いい場所だぜ。

ということは、この坂を下るのか・・・・。はぁ。

国際版画美術館というくらいだから、立派な建物なのだろうとは想定していたが、立派すぎですって。

この奥には公園もあり、とりあえず、ガラガラだった。

日本の大衆芸術を支えてきた版画は、今は、マニアの中でしか盛り上がっていないという感じである。

そうして、どうして入り口をもっと、道路側に作らなかったんだろうとか、なんで建物の奥の方に公園があるんだろうとか、ワケの解らない構造に、早速驚かされる。

環境アセスメントがなっていないのよ。

おおっ。中は大理石張り。

ゼネコンめっ。うまくやりやがったぜ。

そのワリには、展示スペースがイマイチ小さい気がするよなあ。

美術館なんだから、ホールなど作らなければヨカッタのになあ。

まあ、国際版画フェスティバルなどで、外国の版画家などを呼んだりするときに、自前のホール位ないと、日本も、立場ないもんなあ。

それにしたって、稼働率低すぎ。(推定)

そうして、日曜ということもあり、最終日ということもあり、この集客力。

お客様はひっきりなしに入れ替わり、アーティストの力作をゆっくりと楽しんでいた。

二階のギャラリーでは、常設展示と、企画展示という展覧会が開催されており、常設展示は無料。

企画展示は、入場料400円。ピカソが7枚に、ミロが3枚。ミロはその他に、マキモノと、箱が一点ずつ。シャガールは、9点位あったかなあ。

ウォーホールやベルメールも来ていた。そのほかにも大量に、外国の有名版画家の作品が・・・・。

400円が高いかといわれれば、ブンカムラの1200円と比較すると、ちとお高いかもしれない。(内容的に)

でもまあ、それよりも問題なのは、場末ということだろうと思う。

こちらは、ヤギ姉さまの作品。

ケータイ撮影なので、ぼんやりしていて申し訳ないっす。

女性をモチーフにした作品が多く、猫とアクセサリーが一点あり、独特な世界を作り出している。

『絵を売ります、売ります』みたいな画廊の展覧会と比較して、公共施設の展覧会というのは、全くもって、ゆっくりできる。

池田姉さまの作品も、前回よりもゆっくりと拝見させていただいた。どの作品も、どうやって作ったのかを考えさせられる作品で、柔らかい色の重なり合いや、天然素材の紙とのコラージュ、ナチュラルテイストの色彩に、心が癒されるのだ。

前回拝見したときには気づかなかった、作品の素晴らしさというのに、驚かされる。

らくがきの習作を重ねているアタシは、最近、自由で気楽な線についてよく考える。

山本容子のちょっと前の作品でも、池田さんの作品でも、そういう自由な表現が自然に入り込んでいて、打ちのめされたような気になるのである。

ちょっと見ただけでは理解できない、スゴイ域という意味だ。

そうして、版画美術館には、版画家のための、工房やアトリエのレンタルというのがあるのだが、そちらで、版画展の公募の資料を頂いてくる。(工房の稼働率は、メチャクチャ高くて、利用者殺到。なかなか利用できないという噂すらある。)

こういうのには出したことないんだけどなあ。

ヤギ姉さまも、『オジャラさんには、窮屈じゃないかしら?今のように、自由にやるほうが、いいと思う』などと話されていたけどなあ。

窮屈な世界なのかぁ。

何がどう窮屈なのかも理解できないアタシ。

CD-ROMの版画とか、ビニールテープやヒモを使った版画というのは、出してみたい気がするけどなあ。

今月の末に搬入かぁ。今から作らないと間に合わないぜ。

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