◆◆◆ 069 ★ 銅版画インクでカンバスに絵を描く ◆◆◆ ◆◆◆
2004.2.4
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これが、自家製インクよぉ。
どーよ。 といいながら、黒いインクを使わないアタシは、途方に暮れる。 2ヶ月しか持たないし、捨てるワケにはいかないし、会費分は払っているワケで、他の人にはあげたくないしで、アタマを悩ませた。 おおっ。油絵と同じ成分なんだから、油絵の具として使えるよなあ。うん。 そう思い立つと、試さずにはいられないアタシ。 セッカチなんだろう。うん。 アタマでは原価計算をしながら、(このインクは、メチャクチャお高いのよ)いきなり描き始めてしまう。 いつもは、黄色でアタリをつけるんだけどね、今日はいきなり本番よぉ。 習字の練習は、マジに、油絵の描画に活きてきている。今日は、ペインティングナイフと箸を利用して描画。 |
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完成はこんな感じ。
おおおっ。 なんか、イイ感じ。 そういえば、アタシは、木版画の黒と白というのをとても意識していて、コントラストには、いつも注意して作品を見るようにしていたのである。 それが、こんな所で役に立つとはねぇ。 自分は色彩画家だから、色で勝負しようなどと、真剣に考えていたのに、ピカリと光る黒と出会ってしまうと、あっけなく、モノトーンもいいなと思ってしまう。 絵のスタイルは、全く固まっていないということだ。 それでも、ヨシトミさんの個展を見たときに、あんなに美しい黒を手に入れられたら、アタシだって黒で描くかもしれないなどと思ったくらいである。 インクは、まだ10枚分程度の量があるのだ。 全部油絵にしてやるぜ・・・・。 カリスマ刷り師先生、怒るかなあ? でも、タックが大事なんっすよね。どんな作品であってもそれは同じ。原点が理解できたからこその作品なのだ。普通の油絵の具では、この表情は出せないのである。 しかも、アタシが黒で描くなんてねえ。 |
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左がスタンドオイル。右がゼリー状のメディウム。
インク講座に参加したアタシは、今はこれが何なのか理解できた。 このオイルを買ったのは推定10年程前で、そのときには、何がなんだか解らないけど、買ってみようという感じ。 金はあったのよぉ。 そうして、油絵の具にも、この液を入れて、好みの粘度を作れるようになって、ご機嫌のアタシ。 あの、大炎上で作ろうとしていたのは、この、左側の品なのよ。(たぶん) いやーっ、まさかウチにあるなんて思いもよらなかったけど。買わずに済んで、ラッキーという気にすらなる。 |
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3月に始まる、文房堂、アートスクール生徒さんたちの作品展に出品する予定の、シュガーの天使ちゃん。
今のところ、なかなかいい感じ。 あと2回位、シュガーのディープエッヂを繰り返して、オリジナル赤インクで刷る予定。 そういえば、この版を作っているときに、銅版画教室の新人さんが、アタシのそばに来て、『ひょっとして、画家さんなんですか?』と質問してくる。 『うーん。絵で食えているワケじゃないからなあ。』と、寂しい答え。 それにしたって去年の今頃は、『趣味で絵を描いているんですか?』などと声を掛けられていたものである。 画家になる日は、かなり近いぜ。 |
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