◆◆◆ 066 ★ 下塗り、失敗作品への上書き ◆◆◆

2004.1.27

SMサイズのカンバスは、銅版画の乾燥用トレイにピッタシであった。

側面まで下塗りされたカンバスは、2日ここで乾かされて、もう一度下塗りされる。

一番上は、ガマンできずに、描いてしまったカエルちゃん。

まだ出来てないんだけどね。

カエルが並んだらカワイイぜ。

そうして、ウチのオットは、『カエルキャラクターを作って売りに出せ』などと言い始める。

あのさー、画家を目指しているんだけどね、一応ね。

『人にあれこれ指示を出している前に、アンタも、働いたらどうなんだよ。』

と言いたい所だが、アタシも、絵で生活できているというワケでもなく、金ばかり使っているという意味では、オットよりも立場が弱いのよ。

うふふふふ。

これって、結局、夫婦円満なの?

アンドレアや、ガーベラの絵は、結局バラの絵に変身し、また乾燥棚に乗せられてしまう。

絵が大量に出来てくると、どの絵を展示させていただこうかと考える。

そうして、そのときに、額に入れてもなあ、この絵はちょっとなあ・・・。

などという絵も出来てしまうのだ。

作品の完成度には、まだ、ムラがある。

展示できない絵は、当然に不用品。捨てるのももったいないので、練習に再利用しようという計画である。

上手く描けたら、それはそれで、また額に入れて飾る段取りにすればいいし。

こういう場合、原価計算はどうなるんだろう。

だいたい、価値ゼロの絵の在庫評価は、ゼロ円なのよね。(→税務署のお兄さんと調整済み)

ゼロ円の商品在庫というのは、聞いたことがないぜ。

ピカソな女を描いてみる。

この程度の絵なら楽勝で描ける。

キモノの部分をもう少し展開すればヨカッタかなと思ったり、パクリ絵を描いても仕方がないと思ったりもする。

アタシのホームページを見た人からは、アタシの絵について、『○○の絵に似ている』というご感想を頂くことが多い。

白人さんの評価で多かったのが、マチス。

そんでもって、日本の方からは、ピカソ、ムナカタシコウ、マチス、モディリアーニの絵に似ている。などと言われることが多い。たとえば、『ムナカタシコウと、マチスを合わせて足して二で割ったような絵ですよね。』という具合である。

アタシったら、ひょっとして、天才なの?

○○の絵に似ているなどと言われているようでは、まだまだだ。

ホンモノの絵というのは、サインなど無くても、絵を見ただけで、

『△△△の絵に間違いありません』

という域でなくてはならない。

それが画業というものなのである。

アタシも、ピカソスパイラルから、早く抜け出さなければと思いながら、ルノアールが、何度もお気に入りの名画を模写した話を思い出し、まあいいかと思ったりもする。

好きなように描けばいいのよね。とりあえずはさ。

下絵は、こんな感じ。(横向きの下絵というのもある)

20分のポーズだと、前、横、調子のいいときには、後ろまで描けてしまう。

このスケッチは、バリから帰る直前のスケッチだと思う。

モデルはM嬢。

彼女は、よくアタシのモデルをやってくれた。

日本的な白い顔や、小柄なボディは、何度描いても美しい。

上のピカソな女の顔は、M嬢にかなり似ていると思う。本人は嫌がるかもなあ。

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