◆◆◆ 051 ★ カンバスを張る ◆◆◆

2003.12.11

文房堂のバーゲンでは、イロイロな品を買わなければならなかった。

何故、バーゲンの時でなければ、買わないのかという別な問題にも発展するのだが、

どちらにしたって、カンバスの枠を買ったということは間違いがない。

何故、枠を買ったのかといえば、額があったからである。

額に合わせてカンバスを買うというのは、なんか、変かもしれないよなあ。

まあいい。アタシは、カンバスを組み立てなければならないのである。

木枠には、あらかじめ、筋が入っており、トンカチで打ち込むと、枠が完成する。

この枠、結構、手のこんだ品物なのだ。

カンバスを張る道具は、シンプルだ。

トンカチ、カンバスを延ばすペンチ。

ニッパ、マイナスドライバー。

カンバス用のクギ。

たったこれだけである。

張り終えたカンバスは、並べられている。

白いカンバスを眺めていると、無性に絵が描きたくなってしまうので困る。

F6の枠は、額縁屋のオヤジが大量にくれたので、布を買ってきて、練習用に使おうと思う。

小さい絵を描けるようになるというのは、当面の課題だからである。

出勤途中のお猫様。

彼女の通勤手段は、ショッピングカートである。

自家用車、運転手付きとは生意気だ。

アトリエ前に到着すると、かなり怒り顔で、外に出てくる。

そうして、辺りの猫の臭いなどを嗅いでは、また頭に来てしまう。

結構短気である。

カンバスを張っていると、トンカチの音がウルサイので、部屋の隅で、ぢっとしていたのだが、

そのうちに、眠ってしまう。

ホットカーペットの上は、かなり気に入っているようだ。

どこでもハッピイに寝てしまうのだから、カートに入れられるときに、そんなに怒ること無いだろうと、いつも思う。

はぁ。

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