◆◆◆ 032★額縁屋からの贈り物 ◆◆◆

2003.9.29

絵が少し売れて、額縁入り作品のストックがなくなってしまったので、額縁屋に行く。

そうすると、額縁屋は、

「イーゼルがあるから、あげるよ」と言いだし、

ウチに、三個もイーゼルを持ってきた。

巨大。

隣にあるのは、昨日拾ってきたボディ。

ボディを何に使うのかといえば、看板を持ってもらおうと思ったからである。

友人に、「看板をつけるように」などと指示を出され、看板そのものには、あまり、気は進まないのだが、看板を持ってもらう台に丁度いいとピンときた。

このゴミは、どうせ、粗大ゴミのシールを貼られていないから、長いこと野ざらしになるに違いないのである。

そんなことであれば、まだキレイなウチに、頂戴してこようと、ゴミ置き場から失敬する。

こんな大きい品物も持って帰ってこれるくらい、ゴミを拾うのに慣れてきている自分に驚いたりする。

バリ人の気持ちがなんかわかる。

ウチのゴミは大人気で、ゴミを捨てにいくと、ご近所中の人があさりにくるんだもんなあ。

9.30

そうして、自分で完成させた20号のカンバスも、無事にアトリエに運ばれる。

このサイズの額は、高いのよね。はぁ。

額縁屋は、ウチに来ると、「カンバスの張り方がなっていない」などと怒り始め、カンバスを伸ばすペンチのような品もアタシにくれるのだった。

カンバスを延ばすペンチのような品は、もう一つ持っているし、こちらのは、だいぶガタが来ているから、不要なのだそうだ。

額縁屋もデフレである。

そうして、その他にも、カンバス用のクギや、カンバスの枠や布などを出してきて、張り方の指導もしてくれた。

うーむ。実践的な額縁屋である。

「アンタ、画家なのに、カンバスも張れないのかよ。」などと言われ、

「絵を習ったことが無いから、仕方がないのよ。この道具のことも知らなかったし。」などというと、

「趣味なのか?」

などと、突っ込まれてしまう。

いやあ、そういうワケでもないんだけどなあ。

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