◆◆◆ 022★グランドと格闘 ◆◆◆

2003.8.26

昨日の朝から夕方まで、小さい銅版画を腐食した。げげっ。

全体にシミがぁぁぁぁぁっ。

結構、カワイイ絵だったんだけどな。

このシミは、確実に作品にひびいてしまう。

グランド(防食液)が薄すぎたためと思われる。

美しい銅版画って、遠いのね。

グランド、新しいのを買おうかなあ。

そういえば、バリでも、テーパー(グランドを溶かす作業)の温度が低いときに、同じような事が起きた気がするなあ。

グランド(防食材)を塗り、乾燥させて、一度熱をくわえて、銅板にグランドを定着させる。

乾燥したら、その上から、ニードル(鉄筆)で、グランドを擦り取るように線を描いてゆく。

線にムラができると、グランドがはがれていないことがあり、線が十分に腐食されなくて、作品にそのまま出てしまう。

自分で作っていると解るのだが、

この、線を均一に出すというのが、物凄い技術なのである。

山本容子さんの作品は、実物は二枚しか見たこと無いけど、作品集を見る限り、安定していて、やはり、職人肌の技術があるなあと感じることが多い。

この猫の版は、結局顔と文字の部分が、全く腐食できていない所が出て、失敗に終わったのであった。

上手く絵が描けたのに残念だ。

8.27

なんで女性の顔は、アタシに似ているんだろう?中国マフィアかなにかなのかなあ。これだけが謎なのよねー。

ヤフオクで落札したTIMの銅版画。

画像は、イロイロな権利の関係で、ハッキリと公開できないのが残念っす。

彼の作品は、銅版画である。色を手で塗っている。人物(女性多し)である。文字が入っている。という四点でアタシの作品と共通している。

唯一違う点は、彼の作品には、笑いがあるということだろう。

笑える銅版画かぁ。

目からウロコだわぁ。

オジャラよ。人に元気を与えているだけじゃ、弱いってことだよ。笑いが取れれば元気も出るしなあ。

4100円というのは、安い投資だったと思う。大切にしよう。

ちなみに、アタシが買った版画に、なんと刻んであるかというと、『殺しのもみ消し、ならず者の斡旋や、その筋の話のことなら何でものデビーです。なんか御用?』と書き込んである。

作品のタイトルは、『カンペキな仕事環境』

アタシに似た、巨乳のおねーさんが、若いボディーガードらしいマッチョなお兄さんと、ビーチチェアに寝転がって、手を揉ませながらヘッドホンで、仕事の応対。横にはシャンパンというイラスト。

グランドが上手く広がらず、ダマになったり、ムラができたりしてしまうので、テキストを見る。

この本は、アタシの銅版画のバイブル。

よく、この程度の本だけで、作品を作るよなあ。まあ、ガッコにも行ってるけどさあ。(ちょっと投資)

それにしたって、彼女のこの本に載っている作品は素晴らしい。

アタシも、最近、目が辛くなってきて、細かい作業の版画は、近々作れなくなるというムードが漂ってくる。今のうちに、せいぜい、細かい線の作品に挑戦しておこうと思う。

年を取るというのは淋しい。

経理のハンコを頂く。アタシは、経理のことが全くわからないのだが、会社なので、ボチボチと、スタートさせ、ボチボチと、仕事の経理処理をしなければならなくなってきた。

お隣の奥さんは、昔働いていた会社が倒産してしまい、そのときに、ハンコをもらってきたのだそうだ。ついでに、社長が夜逃げしてしまった話も聞かされる。

ハンコは、もういらないからといって、私に下さった。しかも、経理処理の無料レクチャー付き。

やっぱ、運がいいのかなあ。

助かったよ。オバチャン、ありがとう。

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