003 ★ あとりえおじゃらの猫

リト液というのを利用。

描画したアルミ板にリト液を塗り、乾かない状態でインクを乗せ印刷

2004年9月17日

黒猫ヤマトのお兄さんが、クレジットカード取り扱いの審査が通ったよという連絡やら、手続きのマニュアルを持ってくる。

アタシは『そんじゃ、見ながらやってみるね』などと話す。

他に話はなかったのだが、彼は、机の上に置いてある、猫の絵のアルミ板が気になってなかなか帰れなかった。

オジャラ『これは、リトグラフといってね、化学反応を使って、版の面を油分と、水分に分けて、油の部分だけにインクを乗せるという版画なの。そんじゃ、一枚刷ってみようか?』

などと、覚えたてのリトについて、カンタンに説明したあと、アルミ板にリト液(500ML900円)をスポンジで広げて、インクを乗せ、プレス機で刷ってみる。

『おおおっ。印刷出来てるぜ。』

リトをはじめてみるお兄さんも、ビツクリの印刷具合に、二人して驚く。

ヤマト『随分カンタンに印刷できるもんなんですねぇ。』

オジャラ『ホントねぇ。この液は、昨日買ったばかりで、アタシも、初めて試したんだけど、流石の品ねぇ。でも、この液は高いから、大きい作品には使えないわ。

版を、ちゃんとつくれるようにならないとね。』

などと、彼には全く意味不明の世界に入り込んでゆく。

そうして、ヤマトのお兄さんは、アタシに黒猫のケータイストラップをくれて、日常からかけ離れたアトリエを去っていったのだった。

そんなこんなで、あとりえおじゃらは、クレジットカード払いもできるようになりました。おめでとう。

オジャラよ。リトのコーナーにそんな宣伝を書いても仕方ないぜ。(←売り物ではないので)

いや、まあ、流れっていうのがあってさ、『リト記念日は、クレジット記念日 オジャラ』(俵万智風)

ということで、リトへの挑戦は続く。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

とりあえず、今の版を一般的な手順で製版する。(SK液→乾燥→灯油でクレヨンを除去→チンクター→乾燥→エゲンラッカー→乾燥→SK液を水洗い→インクを盛る→タルク→チンクター→SK液→灯油でインクを取る→印刷。)

うわっ。汚れが出てる。やっぱ、アルミ板を整面しなかったからだろう。

ここで、前回失敗した版を見る。おおっ。油分とそうで無い面がクッキリできている。アタシの版は、こんなにキレイに版を作れていない。

次の版を試すことにする。