◆◆◆ 道具を作る(切り出し・バニッシャー)-2 ◆◆◆

2005.6記

刃物は、焼きを入れて、強くします。

手袋を装着し、ヤットコに、地金を挟んで、バーナーの火で熱してゆきます。

写真を参考にしてください、

バニッシャーの場合、

先っぽから、だいたい、4−5センチの所を熱すればオーケーです。

熱した部分が、赤くなるまで熱します。

完全に赤くなったら、急いでペンチでツマミ、グイっと曲げて、好みの角度をつけてゆきます。

これは、市販のですけど、まあ、スプーンみたいな感じで。

赤く熱されているうちにやらないと、曲がりません。

もし、失敗したら、また、バーナーで熱して作業を繰り返します。

冷めたら、反対側の切り出しも、熱して、赤くなったら火から離します。

この作業をすることにより、刃物は強くなります。

次に、これを、もう一度熱して、更に強くする作業をします。

今度は、アルコールランプを使います。

写真撮影し忘れましたけど、ろうそくなんかでもイイみたいです。

火の先端アタリで、刃先から2センチ位の所を熱します。

色がどんどんと変わってきます。

赤くなり、そのうちに、熱が、刃先の方までどんどんと移動してゆきます。

茶色い色が、刃先まで移動したところで火から話、瓶に入れた、油の中にドボンとつけます。

急激に温度を下げないようにするためだそうです。

この油の中で、2−3分、ぐるぐるとかき回しながら、刃物の熱を冷まします。

反対側の刃も、同じ作業を繰り返します。

最後に、テニスラケットに巻く品や、ガーゼなどを刃物に巻きつけ、使いやすく整えて完成っす。

センセイ曰く、100円ショップのヤスリなんかでも、作れると話されていました。

自分でハモノが作れると、かなり制作の幅が広がりますよね。

アタシは、陶芸用のヘラなどの道具なんかも作れるんじゃないかと思っています。

ご参考になる方もいらっしゃると思います。

どうぞ、火や、ケガに気をつけて、作業をしてください。

ハモノを削るときには、防塵メガネ、した方がいいっすよ。