◆◆◆ 廃材で版画を作ってみよう-2 ◆◆◆

廃材って、なんか、言葉が悪いわよねえ。リサイクル品?再生版画?

エコ版画。これでいくか。うん。

お肉を買うと、こんなトレイに入っています。

品物にもよるんですけど、お刺身とか、肉でも、中には、発砲スチロール面が、ビニールでコーティングされている品があります。

アタシは、ここに着目しました。

画材店のカタログには、発砲スチロールの板が、版画教材として、売られているのです。

同じやんか。

そんなもんで、平らな部分だけ、カットして、ニードルで、描画してゆきます。

凹の部分にインクを詰めて、表面を拭き取るというのは難しいと考えて、凸版画にすることにします。

ですから、この、白い部分は、白く残ります。

キリで穴を開けて、点描だけでいくのもいいと思います。

大事なことは、ローラーでインクを乗せたときに、中の溝にインクを入れないことです。

凸刷りは、インクを拭き取らなくていいので、あっという間に印刷できるのがいいですね。

銅版画用のインクを使う場合には、紙は湿らせます。

版画用の油性インクを使う場合には、紙は、ぬらさなくても大丈夫です。

男の方なら、バレンでいけると思います。

お子さんと遊んでみるのも楽しいと思います。

ローラーと、バレン、油性インク(赤とか、青だと、カラフルで楽しいです。)

なんかで、沢山作ってみましょう。

アタシは、この方法は、銅版画の多色刷りの色版として使えるんじゃないかと、かなり期待しています。

銅版画のインクは、水彩絵の具と違い、退色しないんです。

ローラーはこれです。

アタシは、かなり小さいのしかもっていませんけど、一個あると、グランド塗ったり、銅版画の凸刷りしたりと、何かと便利っす。

インクを伸ばすトレイも、当然に、発砲スチロールのトレイを使います。

サンマとかが入っている、細長いのがピッタシです。

インクを薄く、ムラなく重ねてゆくのがポイントです。

上の作品は、目のところが白目になってしまい、キモチ悪かったので、赤いインクを詰めて、印刷してみました。ま、白目よりはヨカッタと思います。

版は、他のトレイと一緒に、刷り上ったら捨ててしまいましょう。

はかないわぁ。

次回は、釘ドライポイントに挑戦です。