◆◆◆2004-011 CDeen と ROMの出会い ◆◆◆

 2004年版画展公募部門にチャレンジ - 2。

このレベルでは、きっと落選だと思いますけど、一応記録なので、つけておくことにします。

アタシは、この版画は、作田センセイから、『CD版を使って版画を作った方がいた』などという情報をきっと伺ったんじゃないかと記憶しています。

ですから、この作品は、去年の版画展などで、既にどなたかが作っている版画ということになり、新しさという部分なども、不足していると思われます。

でもまあ、お皿のように並んだ版画というのは、レストランなんかに飾ったりするのには見栄えがしていいかもしれません。

中央に穴がある、丸いなどの制約の中で絵を作るというのは、とても楽しい作業でした。

また、版の濃淡、拭き取りの技術など、連作を作ることにより、とても力がついたと思います。

そうして、センセイのように、真っ白に吹き上げる技術が、なんと高いんだろうと、改めて、版画展のレベルの高さというのを思い知らされるのでした。

ま、廃材で作れるので、身近に取り入れて、気軽に作っていただけるといいんじゃないかと思います。

 印刷枚数  *** 枚
 作成日   2004年3
 描画には、ドリル・ルーレット使用。版は、かなり強く削っています。
 

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背景は、鳥の子和紙の赤色を利用。

印刷したCD版画は、丸く切り取り、中央部分に木工用ボンドで貼り付ける。

なんとなく、端っこが浮き上がってしまい、皿が張り付いたような影ができてしまう。

円形の版画ならではで、楽しく取り組めた。

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この版画を見て下さった、銅版画かの柄澤先生が、FB上で、技法についての

アドヴァイスをくださったので、こちらにも転記させていただきます。

2016.9.17.

前回の日記の、アタシの版画の作品について、銅版画家の柄澤 齊先生から、アドヴァイスを頂きました。

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柄澤 齊先生「面白いです。まず薄手の和紙に刷り、乾かないうちにCDにかぶせ、パレンなどで優しくこすれば、CD自体に転写できると思います。

りんご「  柄澤先生見て下さってありがとうございます。

大汗。

恐縮の極みでございます。 

CDに転写というのは、インクジェット用などの白いCDでしょうか。

プラスチックにも転写できるものでしょうか? 

薄い和紙とは、雁皮紙でしょうか? 

雁皮を、CDに貼りつけるということでしょうか?

 質問ばかりで申し訳ありません。

CD版画は、材料が廃材なので、コストが安いし、磨かなくていいので、拭き上げが短時間で済みます。

圧かけすぎると、紙が破けます。(* ゜▽ ゜*)ノ

柄澤 齊先生「 CDに試したことはまだないのですが、ガラスやアクリルの板に転写する方法で可能なのではないかと思いますので、以下に書きます。

銅版画を雁皮紙に刷るときは、

(1)雁皮紙に糊を打って、

(2)台紙に貼り込みながらプレスを通して刷りますが、

(3)糊を打たずに刷って,

(4)台紙から雁皮紙をはがし、

(5)吸い取り紙に、刷った面を上向きに、シワができないように広げます。

(6)その上に、CDの白いほうの面を伏せ、ずれないように吸い取り紙ごとひっくり返し、

(7)その上からバレンなどで圧をかけます。

(8)圧をかけるとき、吸い取り紙のままでは摩擦が強く、絵柄がズレたり滲んだりしてしまうので、吸い取り紙の上に、さらにクッキングシートなどの、多少防水性のある、すべりのいい紙をかぶせてこすります。

インクがつぶれるので、紙に刷るより絵肌が平板になるし、油膜のぼかし具合もきれいに移し採れませんので、

線だけの絵のほうが、きれいに転写できると思います。

丸く版を造らず、四角い絵の部分を選んで転写もできるはずです。

りんご「  ご丁寧な解説、ありがとうございます。(* ゜▽ ゜*)ノ 銅版画は長らくお休みしていますが、少し掃除をして、やってみようと思います。

これは、銅版画のプリントを、CDを台紙として、転写するということですよね。

紙の劣化がないので、ズレなければ、面白いかもしれません。

雁皮は伸びちゃって、(雑な性格のため)あまり使ったことがありませんが、また、チャレンジしてみようと思います。

私の版画は、腐食が深くて、(インクも固めにして)線が盛り上がるように作るのを特徴にしているので、

CD版画を、雁皮刷りして、CDにノリをつけて、

そのまま貼っても面白いかもしれないです。

本当にありがとうございます。

深く御礼申し上げます。

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