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◆◆◆2004-003 配線ケーブルのチューブと中身のミイラ ◆◆◆
ミイラ技法というのは、 ●銅版の片面を、カッティングシートで保護する ●ヒモのような品を銅版に巻きつける ●腐食液にて腐食する という方法で作った版画のことです。 最初に、ビニールヒモや麻紐で試しましたが、結構それぞれのマチエールが作れることがあり、今回は、この技法を応用して版を作っています。 腐食の工程は、マチエールを独特なものにするために、数回繰り返す場合もあります。 配線ケーブルのチューブと中身のミイラ利用材料及び、作成工程 ●テレビの配線ケーブル(廃材)を、カッターで分解し、ゴムのチューブ部分と、銅線、光ケーブル部分のパーツに分離します。 今回は、銅線は利用しませんでした。(腐食により、溶けてしまうので) ●今回の銅版は、ディープエッヂに失敗した、エッチング済みの銅版を利用しています。こちらに、チューブ、光ケーブルをそれぞれシッカリと巻きつけて、プチプチビニールで、線の部分がシッカリと銅面に密着するようにします。その上からビニール紐で更に固定します。 なぜこのように、プチプチビニールを使うのかというと、ビニール紐だけの場合、中まで腐食液が行き渡らない可能性があるからです。 プチプチビニールで巻くことにより、凹凸を通って、腐食液が内部まで入り込み、微妙なロープのマチエールが腐食されるということになります。 印刷枚数 *** 枚 *.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*. ゴムのロープや、光ケーブルの長さが足りなかったので、プチプチビニールのマチエールも少し出てしまいました。失敗した、ディープエッジの線も残されており、他の技法との組み合わせの可能性も含めて、新しい版画表現といえると思います。 また、版に巻きつけるだけのカンタンな技法ですので、小学生などの学校授業などに取り入れて、イロイロな品物をまきつけた版画を楽しむのもいいと思います。(版が短時間にできて、イロイロな品物で版画を作る興味も広がります。) |
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