画材の説明と Q&A

 
◆ 透明水彩絵の具と普通の絵の具ってどう違うの? ◆

絵の具の粉の細かさが違うらしいです。
小学校などで使う絵の具は、粒子がちょっと大きいのだそうです。
透明水彩絵の具は、絵の具の粒子が細かいので、
薄く塗ると、下に塗った色が透けて見るのだそうです。
まちがってたらゴメンナサイ。

正しい知識を確認したいのですが、バリ島に、その手の本を持ってきていないんです。
でも、ま、アタシは、色がつけば、画材は何でもいいと思っているんですけど。絵の具の持ち合わせがなかったので、ポストカードに、アイシャドーとかで彩色した時もありました。(絵の具より高価だからね、あまりオススメしませんけど。)

ちなみに、不透明水彩絵の具(ガッシュ)というのもあります。こちらの方が、塗り重ねができるので、好きだという方も多いようです。
銅版画家の山本容子さんは、版画に彩色するときに、ガッシュを使ってるんです。
美大を卒業した従姉妹も、ガッシュを使ってるって言ってました。アタシは、透明水彩絵の具を使っています。耐久性が心配ではあります。

あなたも、チャンスがあったら、色々な画材を試してみるといいと思います。
オジャラは、今度、日本に帰国したら、カラーインクというのにも挑戦したいです。

なんだか解らない、南国の果物には、名前と説明文を入れてしまいます。

◆ 普通の筆ペンではどうしてダメなの? ◆

普通の筆ペンは、水性サインペンだと思ってください。
書き味を良くするために、サラサラしたインクを使っているのです。

墨液タイプの筆ペンは、油性マジックみたいな感じです。(ちょっと違いますけど、水に溶けないというところが、油性マジックみたいなもんです。)布なんかにも書けますが、あとで色を落とす事が出来ません。でも、ガラスにはちゃんと描けないんじゃないかと思ってます。試した事はありません。

絵手紙では、下絵を描いてから色を塗るので、水性(顔料系)のインクだと、後から塗った絵の具に黒いインクが溶け出してしまい、画面がとても汚くなってしまうのです。

絵手紙を描いている方で、試した事のある方も多いんじゃないかと思います。

この絵は、ランブータンに見えませんが、ま、こんな感じではあります。とほほほ。

◆  画仙紙はどうして難しいの? ◆

画仙紙というのは、絵や書を書くためのちょっと厚めの和紙なんですけど、水をよく吸収します。
スポンジみたいに、水分を吸い取ってしまうので、絵の具をつけた筆で書いたときに、絵の具がまとまって吸い込まれてしまうんです。

ですから、紙の特性が良く解っていないと、色が思うように表現できません。
キレイににじませたい部分には、最初に、水をつけた筆で、さっと下塗りしてから、絵の具を広げるとうまく行くみたいです。

あと、染み込む時間が早いので、濃い色をつけてしまい、失敗したときや、はみ出た時に、インクを拭き取って絵を補正しづらいです。

ブレンダ紙のように、失敗した時に、ティッシュで拭き取れれば、かなりの絵が生き返ります。
画仙紙は、当然にお値段もお高いです。
興味のある方は、試してみてください。書道の専門店とか、大きな画材店に売っています。

絵手紙の顔料の絵の具が入った、小さいセットも売ってたんですけど、お値段が、3倍以上しましたね。(6500円程度だったと思います)そんで、今の絵の具で困っているわけではなかったので、買うのは見合わせたんです。

試せる方は、両方試してみてお好きな方をご利用になるといいと思います。

色には違いがあるはずなので、好みがあると思うんですよね。

◆  絵手紙に使っている絵の具と、透明水彩ってどう違う? ◆

よく絵手紙の本なんかに載っている絵の具って、日本画の絵の具ですよね。あれも、水で溶ける、固形のタイプの絵の具です。
色がとてもキレイなんですよ。
日本の絵の具は、顔料(岩絵の具)といって、石系を原料に使っているようです。
ヨーロッパ系の絵の具は、鉱物系で、カドミウムとか、シルバーとか使っているものもあるんです。体に悪いので、舐めたりしちゃいけません。
こちらも、本モノの絵の具の色はきれいですね。最近は、科学染料みたいのが使われてるんじゃないでしょうか?ウソ書いてるかもしれませんけど、その場合ごめんなさい。確認したくても、資料全部日本に置いてきてしまったので、正しいことを確認できないんです。間違いを発見したら、都度直しておきます。
詳しい事を知りたい方は、絵の具メーカーさんのサイトでも覗いてみてください。

日本画の画家さんに聞いたことがあるんですけど、膠(ニカワ)で練ってあれば日本画の絵の具だし、油で練ってあれば油絵の具だし、水で練ってあれば、水彩絵の具だと、言ってました。多分ホントウだと思います。

アタシ的にはどっちを使ってもよかったんですけど、小さい手帳くらいの容器に、絵の具が収納できて、パレットもついている絵の具は、持ち運びに便利だなと思って買ってみたんです。

どんなに高い筆を買っても、使えばボロくなるし、大切にしないとダメニなってしまいます。アタシは、ヨーロッパの高い筆も持ってますけど、最近は、日本画の隈取筆だけで色をつけることが多いです。

セニワティで、ヌードのデッサンをするときには、大きい紙にかいていますので、色を素早く、沢山塗るために、長さが3センチ程の筆を使っています。

◆  どうして日本画の筆がいいの? ◆

日本の筆は、素晴らしいですね。
アタシは、ヨーロッパ、有名メーカーの、お高い筆も試してみました。
ヨーロッパの筆と日本の筆の決定的な違いは、筆先です。日本の筆はシャープですけど、ヨーロッパの筆は、丸い感じに仕上がってます。
シャープな筆先は、細かい所に色を塗るのに便利ですし、一本の筆で細さを調整できますけど、ヨーロッパの筆の場合、色々な細さの何本もの筆を用意しなくてはなりません。

そして、次に違うのが、水の含みです。

絵手紙は、にじみを出したいので、水を筆にタップリ含ませて描きたいんです。墨をつけて、文字を書くために作られてますから、沢山の絵の具をつけて、絵を描く事ができるんです。

ヨーロッパの筆は、毛の本数がもっと少ないので、あまり水も含まないんです。水を含めて使うタイプの筆は、もう、ハケという感じでお店に並んでいますけど、ハケだと、細かい部分が塗れません。

オジャラは、日本画の筆の中でも、長さが1.8‐2.2センチ程の隈取筆というのを利用して描いています。500‐800円程度です。
日本画用の小筆よりも、もっと短いんですけど、ハガキに描くのには水分が多くなりすぎず、描きやすいと思います。

◆  水筆って何ですか? ◆

筆ペン使ったことありますか?
インクの代わりに水を入れるように作られた筆なんです。
筆ペンメーカーさんが作ってます。
でも、水を入れやすく作ってあったり、絵の具をティッシュで拭き取りやすくしてあったりと、結構ハイテクな筆なんです。

和筆や、水彩画の筆などよりも、コシもあるので、初めての方には描きやすいかもしれません。
オジャラは、空港や、電車の中などでも絵を書くので、この筆はホントに愛用しています。
水汲んだり、捨てたりする心配もいらないし、液漏れもしないし、重くないし。
ハガキ程度のサイズなら、大・中2本あれば、十分に描けてしまいます。
使ってみたい方は、デパートや、画材店、大きい文具店などで売っていると思いますので探してみてください。

◆  いきなり描くと失敗してしまうんですけど? ◆

そういう方は、エンピツで、薄く下書きしましょう。
ブレンダ紙は、画仙紙に比べて、紙の表面も強いので、2B位の柔らかいエンピツで、さっと下書きしても、後から消す事ができます。

最初から、ムリしちゃいけません。
一枚目は、エンピツで下書き、二枚目は、同じように、直接描いてみるというふうに、少しずつ、筆の扱いに慣れていきましょう。

画仙紙など、和紙系の紙や、水彩紙の中には、紙の表面がもろくて、ケシゴムなどで擦ると、その部分がボロボロになって、紙の繊維が壊れてしまうのがあります。

そうすると、色が、変なにじみ方をしてしまい、失敗してしまう可能性があるのです。けしゴムを使う時には、紙の表面を強く擦り過ぎないように注意しましょう。

  

色のバランスが悪い人は、どれかの色が不足しているか、弱いのだと思います。アクセントに、ちょこっと、強い色を足すだけでも絵がイキイキとしてくるはずです。思い切って、色を足してみましょう。

上の唐辛子の絵は、赤に黄色い背景で、青が足りなかったので、文字の横に、青い線を入れてみました。ちょっとした工夫で、足りない色を加えるとバランスが良くなるんです。

◆  色塗りで失敗してしまうんですけど? ◆

そういう人、いましたね。
ちゃんと描けてるのに、色塗ると作品をダメにしちゃう人。
よくみると、色がはみ出してるんです。
わざとはみだしてるんならいいんですけどね、色塗るのが雑なんですよね。
とりあえず、はみ出さないで塗れるように練習しましょう。
これだけでも、ぐっと上手く見えます。

あとは、絵の具を混ぜすぎてしまって、色が汚くなっている人もいました。
透明水彩絵の具は、特に、粒子が細かくて、絵の具が汚くなりがちです。混ぜても、2‐3色程度にしておく方がいいと思います。
あとは、上から重ねていって、透明水彩絵の具、独特の味を出すといいと思います。
もし、出したい色がなかなか出せない時には、その色の絵の具を買い足しましょう。透明水彩絵の具は、驚く程沢山の色が出ていますからね。自分が好きな色っていうのは、自分の絵の特長にもなります。特別な色を使うと、絵が個性的になりますから、結構オススメだと思います。

絵の具を薄めすぎて、乾くと色がほとんど無いと言う場合もありますね。この場合には、また、色を塗り重ねる事ができます。少し直しましょう。

色のバランスが悪い人もいますね。
絵は、コントラスト的な部分もあると思うんです。この猫ちゃんは、ピンクと、紫の同系色で作ってみました。背景には、紫と反対色の黄色を使いました。一応、赤(ピンク)・青(紫)・黄色を使っています。

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