自分で練習する場合のポイント

 
◆ 絵は大きく描く ◆

思い切ってどーんと描きましょう。
テレビの絵手紙のセンセは、絵ははみ出してもいいと言ってました。
もし、絵が全部はいらない場合は、一部を描けばいいそうです。
絵が大きすぎて失敗したと思っても、色や文字を入れて、とりあえず仕上げてあげましょう。

やっぱ、ダメな場合は、裏を使って練習しましょう。
そういう、裏に描いた絵って、上手くかけたりするんですよね。はは。
そして、描いてみたけど、何だか解らない物体になったら、そのものの名前も文字で書いちゃいましょう。

ミカンとか、夏みかんは、初めての人が書くと、どっちかわかんない場合があります。グレープフルーツとか。
そういうときには、『下手でもグレープフルーツ』などと書いてしまいます。
そうすると、見た方は、「これは、グレープフルーツなのか、下手だな」などと思いつつ、絵を見てくれますから。ゼンゼン問題ありません。

◆ カンタンなモチーフから始める ◆

しつこいようですけどね、初心者の方は、単純な形の品から書き始めましょう。
●食材 → スイカ、キュウリ、トウガラシ、茄子、ピーマン、カボチャ、さくらんぼ、

●身の回りの品 → メガネ、サングラス、帽子、バッグ、キーホルダー

●食器 → コーヒーカップ、醤油さし、

なんていうのから始めたらどうですか?
アタシっすか?当然描いた事ありません。
ホントは、描きたいものを描けばいいんですけどね。
ま、一応、描きやすいものから描くというふうに覚えておきましょう。
大事なのは、「この程度なら大丈夫かな?」と、常に自分に聞いてみることですね。

そんで、実際3枚くらい描いてみて、上手く描けない場合には、もっと簡単なモノに戻って、練習してから、再挑戦してみましょう。いつか描けるようになることでしょう。

◆  ある程度描けてきたら、もっと難しいモチーフに進む ◆

●花 ユリ、蘭、チューリップ
●魚 干物、タコ、イカ
●野菜 白菜、ゴーヤ、
●人物、昆虫、動物など動くもの
●車・電車など、大きいもの

もし、難しすぎて上手くかけないという人は、お手本を探すといいと思います。
俳画とか、絵手紙の本とか、図書館かなんかで借りるとか、本屋で立ち読みしましょう。おおっ、こんな風に描けばいいのかというのが解ると、自分でもすぐにかけます。

片岡鶴太郎さんの画集とかも、参考になるかもしれませんよ。オジャラは持ってませんけど。沢山の作品を見るのも大事です。

やっぱ、売れている人の絵というのは、沢山の人に支持されているわけですし、受け入れられているわけです。多くの人に受け入れられているというのは、人を惹きつける何かがあるんです。

沢山の有名な絵を見るということは、人々を魅了する、絵に秘められた『謎』を知る為なんです。絵を描くのであれば、とても大切なことだと思っています。

◆  色は、明るい色から塗る ◆

もし、水彩絵の具をご利用の場合には、黄色(薄い色)から塗り始めて、濃い色に移ってゆきます。
黄色 → 赤 → 緑 → 青 → 黒
という順になります。

普通黒は使いません。
実は、透明水彩絵の具の基本の12色セットには、黒も赤もはいっていないんです。そういう場合には、色を自分で作ります。

赤は、朱色とクリムソン(赤紫色)を混ぜて作ります。
黒をどうしても使いたい場合には、クリムソンと青と茶と緑などを混ぜて作ります。
肌色(これ、差別用語ですか?もし気になる方がいたらゴメンナサイ。でも、ペールオレンジでは、何色かわかんない方もいますよね?)は、黄土色(イエローオーカー)と黄色、赤を少々混ぜて、水で薄く溶いて使います。
下の紙の白に透けて、いい感じになります。

黒い部分は、筆ペンで塗ってしまうという手もあります。
アタシは、人の髪の毛などは、青や紫を利用する事が多いです。
筆ペンで黒く塗る部分が多くなると、絵が重くなってしまうからです。

◆  背景には、明るい色を使う ◆

アタシの場合、女の絵は、髪が青系が多いので、反対色の黄色を使います。赤が足りない時には、文字に赤線を引いたりするのもいいと思います。

ちょっと赤が入ると、絵のアクセントになり、絵が引き締まります。

オジャラの絵には、ホッペと、唇に赤を使いますが、赤が足りない時には、背景の黄色に、少し混ぜる事も多いです。

背景は、ベッタリ塗ってはいけません。
息が詰まってしまいます。色を混ぜてにじませたり、白い部分も必ず残します。

また、濃く塗りすぎた時には、ティッシュで軽く拭き取ればオッケーです。

背景は無くてもいいという気もします。でも、にじみの練習なんかにもいいと思うし、全体が明るくなるので、ちょっとオススメしておきます。基本的には、好きなように描いてください。

◆  水彩絵の具は、乾くと色が薄くなる ◆

初め、濃すぎたかなと思っても、透明水彩絵の具は、特に、乾くと色が薄くなります。

濡れた状態のだいたい7割位までしか発色しないという感じです。
でも、濃い色を塗ってしまうと、薄い色には戻せませんから、薄い色を重ねて濃くしてゆくと覚えておきましょう。

オジャラの絵は、色々な色を混ぜて髪の毛を描いています。
色ムラをわざと出しています。

4‐6色くらいの青や紫を使っています。

キレイなにじみを作れるようになるまでには、時間がかかりました。
にじみをマスターできた頃から、自信がついてきた感じですね。

  

◆  白色は使わない ◆

そういえば、白って、持ってたかな?
どうするのか?と思うでしょ。
水で薄めて濃さを調節しちゃうんです。
水色は、青を薄く溶いて、紙の上に乗せるだけです。
ピンクですか。そうですね。ピンク紫の絵の具を買うのが一番いいと思います。

この絵の目なんかは、薄い青をさっと塗っただけですね。
目の塗り方一つでも、表情が変わってくるんです。
アタシは、何十枚も描いてますが、まだまだです。

関係ありませんが、白は、別に使っても構わないんですよ。たとえば、青い背景に、白い星を点々で表現したりとか。どうしても、白でハイライト入れたいとか。使い方はあると思います。

でも、絵の具の特徴として、下の色が透けてくれるわけですから、それを活かして描く方がいいのではないかと思います。
果物に光が当っているのを表現したりするのは、やっぱり、絵の具を塗らないで、紙の色をそのまま使うというテクニックを習得しましょう。
白と、他の絵の具を混ぜると、絵の具が濁って色が汚くなるような気がしますね。

あ、でもね、最終的には、アナタの絵ですかね、好きなように描くのが一番だと思います。キライなもの描いてても楽しくありません。

アタシも、女の人の絵が好きなので、沢山描いていたら、いつの間にかたまっていたんですよね。

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