色塗りのポイント

最初のお手本と、同じ絵ですけど、アナタの絵と比較しながら、こちらを読んでみましょう。

 
◆ ここで、もう一度、スイカに戻ります。 ◆

どうしてか?ですか。
それはね、水彩絵の具には、塗り方があるからなんです。
とりあえず、スイカ、描けると、嬉しいですよね。
初心者は、まずそれでオッケーです。
でも、もう少し塗り方を工夫すると、ぐっとスイカらしくなるんです。

アタシのスイカ、赤い色でも、濃淡があるの見えますか?
アナタの絵と比べて見てください。
アタシのスイカの方が、色がスイカっぽくありませんか?

アタシのオススメした、透明水彩絵の具の12色セットには、赤という色が無いんです。クリムソンという、赤紫色と、朱色を混ぜて赤を作りましょう。
とりあえず、スイカの赤っぽい色になります。
まず、それを全体に塗ります。(少し余白残してもオッケー)

水彩絵の具は、乾くと、薄くなるんです。このスイカの濃淡は、その特徴を利用しています。
最初に塗った赤の上に、もうちょっと濃い目に溶いた絵の具を乗せてゆきます。ポンっ、ポンっ問いう感じです。
コツは、下の絵の具が乾ききらないうちに、濃い絵の具を乗せるということですね。
たったこれだけです。カンタンでしょ?

最初に塗った赤色は、下の紙の色が透けてきて、スイカっぽい感じが出るのです。

◆ 上と同じです。 ◆

最初に、赤を下塗りして、上の方だけ、濃い赤絵の具を乗せます。スイカって、真中が、より赤くて、甘いんですよね。

下の絵の具が乾かないうちに、濃い絵の具を乗せると、絵の具がパッと広がって、自然に混ざってくれます。

このテクを練習してください。
スイカの赤がどうしても出せない場合には、
赤い絵の具を買い足しちゃいましょう。(爆)
オジャラは、もちろん買ってます。
オジャラが買い足しているのは、赤、赤紫、ペパーミントグリーン、紫などです。植物を描こうと思うと、必ず必要になる色なんです。
(といっても、植物は下手くそなんで、あんまし描いてないけど。はは。)

こちらのスイカは、皮と、赤色の間の余白が残せました。このほうが、絵が引き締まって、いい感じです。
色をわざと塗らないで、白く残すというのは、自分で気が付くのは結構難しいっす。でも、教えてもらうとカンタンですね。おほほほ。

◆  葉っぱのにじみに注目。 ◆

チューリップ、描いてみましたか?
お手本がイマイチなんで、人気ないかもしれません。
でも、色塗りの練習には、いいと思います。
絵が下手でも、色がキレイであれば、絵手紙は十分オッケーなんです。
この、右側の葉っぱは、最初水タップシの、薄めの黄色で下塗りします。紙が濡れた感じになりますんで、そこに、青と緑を混ぜた絵の具を下の方から、上のほうに、サッと書き込みます。
最初に塗った絵の具が乾いていないので、次の絵の具が、サッと広がってこのように、にじみます。

花の下の方も、同じテクを使っています。赤い色に黒を足した絵の具で、花全体を下塗りし、乾く前に、濃い赤紫で、下の方だけ、色を乗せると、最初に塗った絵の具でまだ乾いていない部分全体に、濃い色が広がるんです。
もし、花を買って描いてみるという人がいる場合には、グラデーションのあるチューリップをオススメします。

色がピンクで、上の方だけ濃い紫とか、そういう色の花の方が、絵を描くのはカンタンなんです。

両方買って、両方描いてみれば赤だけのチューリップを描くのが、どれくらい難しいか解ります。でも、花の絵って、難しいですからね、挑戦するのは、もう少し後にしましょうね。

上手く描けないと、人間は、すぐにイヤになってしまうんです。飽きっぽいって自分の事思ってる方、飽きっぽいんじゃなくて、難しいことにいきなり挑戦しすぎてしまうところがあるんじゃないですか?うふふふ。

  

とはいっても、アタシの絵の具、高いからな。はは。高い絵の具は、色がキレイだし、よくにじむのです。黄色と赤だけは、高い絵の具を奮発して買うといいと思います。お値段は、ドロップ1個位の大きさの固形の絵の具で、1色800円くらいです。アナタの化粧品と比べたら、お安いっはずっすよ。おほほほほ。

◆ このにじみ、作れますか? ◆

アタシが勧めた紙、ちゃんと買ってますか?
muse社製のブレダン紙ですよ。
他の紙も、いろいろと使いました。モチロン、絵手紙用の水彩紙とかも、試してみました。
オジャラは、金かけてます。
いろいろと、試すタイプなんです。(好奇心があるんです)
その中でベストの画材を紹介しています。

紙にたどり着くまで5年、筆ペン発見までは、8年もかかってます。
墨液タイプの筆ペンそのものが無かったから仕方ないですけど・・・はは。あたしは、この筆ペンと出会ってからは、ずっとこれを使ってます。楽ちんっす。

ですからね、このようなにじみが作れない人で、違う紙を使って描いている人は、まず、アタシと同じ紙を使って描いてみましょう。

それでもダメな場合は、練習しましょう。
アタシに出来て、アナタに出来ないという事はありません。
もしあるとすれば、経験と情報の量に差があるだけです。
ですから、同じ量だけ練習すれば、絶対オッケーなはずなんです。

この紙では、もう物足りないという人は、自分で、好きな紙に出会うまで探してみましょう。画仙紙にも挑戦してみましょう。こっちのほうが好きという方もいらっしゃるはずです。画材だって同じです。

オジャラも、この絵の具の他に、油絵、アクリル、色鉛筆、クレヨンなど、いろいろ使ってみました。
ペンも、筆ペンも、マジックも、自分の気に入った線が描ける品が見つかるまで探すといいと思います。

日本は、いろんな画材が揃っていますからね。画材店巡りも楽しいものです。

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