2021.5.23記

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33.カンタンなアートの見分け方

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私は、沢山の展示物を見てきました。

「展示」そのものも、私の研究課題であり、

それは、鑑賞者と、学芸さんとの戦いでもあるのです。

学芸さんは、手持ちの美術品を良く知り、

僅かな予算で色々なところから借りてきた作品と一緒に、

展示を、一番よく見せなければなりません。

手持ちを賞賛して、育てて、グッズも売らなければなりません。

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館には予算がありますからね、

過去作品の修復や、新しい什器の購入もしなければならず、

新規作品の収蔵というのは、本当に色々な説得を繰り返し、

予算を勝ち取らなければなりません。

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まあね、そういう低予算の展示をいくつも見ていても、

「ああ、素晴らしいな」

と思う作品というのは、実は沢山あるんです。

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良い作品からは、オーラ出てますからね。

オーラはなかなか、見える人いませんけど、

沢山見れば見るほど、アートの価値は、

一発で見分けられるようになるんです。

例えば、その作者も知らないって話でも、

絵は一流だって、見る方が気づく。

それが、一流のアート作品なんです。

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だから、アナタがニセを掴まれないようにする

たった一つのことは、自分の好き嫌いに関係なく、

大量の展示を見て歩くことだろうと思います。

私も、パっと見て、「ああ、素晴らしい」

などと思う絵が、ホンモノの一流の絵と一致するまでには、

17年かかりました。

私の住む北千住は、上野からも、銀座・六本木からも近いですからね。

そのことにも、とても感謝しています。

大量に見て、見て、見て、見て歩きました。

一流が何か理解できないと、

自分の絵が一流になる日も来ないというのは、

あなたにも解ると思います。

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新しい表現、顕著なる絵の個性、画題、動きや空気感、

そういったものが全て含まれる絵など、そんなに多くはありません。

だからこそ、そういう絵に出会えると

見に行ってヨカッタと思えるのです。

見るだけなら、簡単に見分けることが出来るようになっていきます。

買わないと学べないことも沢山あります。

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アート収集がアナタの心の癒しとなり、

楽しみとなる日が来ることを切に願っております。

気が向いたとき、ネタが出来たときには、また

追記しようと思います。

ご愛読感謝申し上げます。

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