2021.5.23記

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どうしたら、絵が売れるの?

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近所の画家さん宅を訪ねたことがありました。

たぶん、80近いと思います。

彼女は、日本の、中規模画壇などに出しては、良く賞を取っています。

彼女曰く、「前に別な画壇に出した作品を、ちょっと手直しして出す」

のだそうです。

ちょっと驚きました。

海外のサロン・ドートンヌの常連で、パリでも

ご活躍との話です。

そうして、私に、どうしたら絵が売れるのか尋ねるのです。

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私の絵も、別に売れている訳ではありませんので、

答えることは難しいというのが、正直なところです。

 

彼女の家には、彼女の絵もいくつもかけてあって、

値段もついていました。

だいたい、号6万円という価格です。

美術年鑑にも(作家がお金を払って)

掲載しているのだそうです。

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そんなパターンの作家先生にも、何人か出会いました。

どの先生も、自分の絵のPRでイッパイイッパイで、

聴くのが大変という事情。

話を総合すると、日本のギャラリーでは

断られたということのようでした。

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画商さんも、生活がかかっていますからね、

誰でも扱うって事でもないんだろうと思います。

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どうしたら、扱ってくれるのかという問に対しては、

絵の好みは、画商さんや、ご担当の方によっても違いますから、

その人が、「この絵は儲かる」と思ってくれないと、

難しいというのが本音のところです。

そういう意味では、草間彌生先生なんかは、精神科医の先生が、

「この子の才能を世に出さなきゃならない」

という強い意思を持ち、関係者に働きかけてくれたという

ヒストリー。

彼女の才能が多くの人を動かして、草間ワールドを世界的な

財産に育てて行った結果なのだと思います。

売れる、売れないというよりも、

才が絵から溢れ出ているのか。

それは、絵を扱うものであれば、

一目ということなのだろうと思います。

そういう絵というのは、誰にでも作れるわけじゃ

ありません。

そうして、気づいてくれる人、育ててくれる人が

出現するのか否かという、

特別な事情も加味されるということになります。

画商さんが扱ってくれていたって、

売れない画家ばかりです。

気にすることはありません。

高値で売れるという事象こそが、レアケースと考えてください。

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