2021.5.23記
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
どうしたら、絵が売れるの?
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
近所の画家さん宅を訪ねたことがありました。
たぶん、80近いと思います。
彼女は、日本の、中規模画壇などに出しては、良く賞を取っています。
彼女曰く、「前に別な画壇に出した作品を、ちょっと手直しして出す」
のだそうです。
ちょっと驚きました。
海外のサロン・ドートンヌの常連で、パリでも
ご活躍との話です。
そうして、私に、どうしたら絵が売れるのか尋ねるのです。
***********
私の絵も、別に売れている訳ではありませんので、
答えることは難しいというのが、正直なところです。
彼女の家には、彼女の絵もいくつもかけてあって、
値段もついていました。
だいたい、号6万円という価格です。
美術年鑑にも(作家がお金を払って)
掲載しているのだそうです。
**************
そんなパターンの作家先生にも、何人か出会いました。
どの先生も、自分の絵のPRでイッパイイッパイで、
聴くのが大変という事情。
話を総合すると、日本のギャラリーでは
断られたということのようでした。
************
画商さんも、生活がかかっていますからね、
誰でも扱うって事でもないんだろうと思います。
*********
どうしたら、扱ってくれるのかという問に対しては、
絵の好みは、画商さんや、ご担当の方によっても違いますから、
その人が、「この絵は儲かる」と思ってくれないと、
難しいというのが本音のところです。
そういう意味では、草間彌生先生なんかは、精神科医の先生が、
「この子の才能を世に出さなきゃならない」
という強い意思を持ち、関係者に働きかけてくれたという
ヒストリー。
彼女の才能が多くの人を動かして、草間ワールドを世界的な
財産に育てて行った結果なのだと思います。
売れる、売れないというよりも、
才が絵から溢れ出ているのか。
それは、絵を扱うものであれば、
一目ということなのだろうと思います。
そういう絵というのは、誰にでも作れるわけじゃ
ありません。
そうして、気づいてくれる人、育ててくれる人が
出現するのか否かという、
特別な事情も加味されるということになります。
画商さんが扱ってくれていたって、
売れない画家ばかりです。
気にすることはありません。
高値で売れるという事象こそが、レアケースと考えてください。
|
Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara. |