2021.5.23記

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30.日本のアートマーケット 基礎知識-2

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アートのオークションというのは、この、セカンダリマーケットに含まれます。

アートの中古市場というのは、基本的には、

買い取りもする画商さんが、まず、コレクターから、売りに来た絵を購入します。

画商さんは、それらの中古絵画を店頭で販売するほか、

業者間の交換会とか、業者競りという会があり、

そこで、手持ちの作品がマンネリ化しないように、

流通させるらしいです。

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古物の免許を取り、そういった競に

参加しているコレクターさんもいるらしいですが、

現場が殺伐としているらしく、

誰も連れて行ってくれる人はいません。笑。(*゜▽゜*)ノ

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そういうプロ集団については、まあ、アート初心者は立ち入るべからずです。

身近な画廊さんで、どんどん買って、

どんどん騙されて、どんどん経験値を上げて、

そのあとは、自分の審美眼で、コレクションを美術館にまとめて

寄贈できるぐらいの収集家になってくださいね。笑。

アナタの集めた作品は、結局は、遺族によりゴミになるのか、

美術館収蔵になるのかという話なんです。

高齢のコレクターの所有するコレクションは、

ちゃんとした美術品なのであれば、

安くても画商さんに買い取ってもらい、マーケットに

戻して、新たなる主を待つという道もあると私は考えています。

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アートのオークションというのも、セカンダリマーケットです。

日本にも有名な所がいくつもあるらしいです。

扱ってくれるのは、当然に、美術品のみです。

美術品の識別が難しいですけれども。笑。

そこが、アートの肝だろうと思います。

大量に見て歩けば、
一目見れば、それが、美術品って解りますけどね。笑。

値段はともかくとしてですよ。

「ああ、何て美しいんだろう」

って、普通に思いますから。笑。

もしくは、

「今まで見たことが無い表現」

とか

「原価が高そう」など。笑。

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オークションと、画商さんの違いは、画商さんは、

その絵の真贋を含めて、仕入れたら販売しなくちゃいけませんからね。

そんなに簡単に、高値で買い取ってくれたりはしません。

着物だって、時計だって、購入価格の10パーセントとか、

そんなもんだろうと思います。

要するに、不要になったアートを処分する時には、

小遣い銭ぐらいになれば、良いと腹を決めましょう。

その作品は、マーケットに戻り、次の所有者が大切にしてくれるでしょうし、

そうでなければ、ノミの市などをぐるぐる巡回することになるかもしれませんし、

次の所有者が捨ててしまうかもしれません。

 

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オークション業者は、コレクターや、その遺族などのクライアントから

絵を売りたいという相談を受け、

実物を見て、その絵が、次の人に高値で売れるだろう

と思われる場合に、オークションを受け付けてくれます。

なので、手持ちの作品は、フツーに断られると考えてください。

ひいおじいちゃんが物凄い金持ちで、

その遺産が、ホンモノの名画ばかりとか、そういう、由緒ある作品で、

ある程度相場がある品物しか扱ってもらえないと

考えるのが筋と思います。

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オークション会社は、オークションにかけるアート作品

(もしくは、宝石、時計、家具、ガラス作品など)

を、販売したい人から一旦預かり、写真を撮影して、

カタログを作ります。

そうして、その作品を一定期間展示もして、

購入希望者に作品を見せ、購入者は、買いたい品物があれば、

オークションに参加します。

オークション会社の手数料は、

15パーセント前後だったと思いますが、

詳しくは、オークション会社のHPなどでも確認できます。

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どんな場合であっても、【相場価格】というのがあり、

それは、値上がったり、値下がったり、概ね、オークション会社の

予想した価格通りということもあります。

オークション歴の長いコレクターに伺うと、

素人の老夫婦なんかが混じって参加したりすると、

相場価格よりも、競って、物凄く高くなったりすることがあり、

相場価格が乱れるのが困ると言ってました。笑。

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ギャラリーでの作品購入に慣れてきたら、

オークションにも参加してみてください。

ただ、会員制なので、年会費というのも必要らしいです。

念のため。

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