*-*-* テレビで見た収集家の話 *-*-* 

驚くべきことに、『収集家』の方って、結構多いんですよね。

アタシは、帰国してから、4人の方と出会いました。

まだどなたもアタシの作品を買ってくださらないですけど、

もっと力がついたら、きっと買うと話してくださる方もいます。

どういう意味かといえば、まだアタシの絵は、まだゲージツじゃないってことみたいです。

でもまあ、HPは見ているみたいなので、無視するほどでもないってことなのかしらん?

ビミョー。

オジャラよ、文筆業に転向したらどーなんだよっ。みたいな。

今回は、歴史に残る収集家とは、一体、どういう存在なのか。

ということについてお話してみたいと思います。

アタシは、アートがもともと好きで、サラリーマン時代は、日曜画家でした。

といっても、それは結婚するまでの話で、結婚したあとは、描くのは絵手紙程度でしたけど。それでもまあ、絵の本なんかは買ったり、話題の展覧会を見に行ったりはしていました。

好きですからね。

当時の美術館の混み具合といったら、信じられないくらいです。

海外の展覧会などと比較すると、日本は貧しいと思わないわけには行きません。

あんなに絵を見るのが好きな人が多いのに、絵を持ったことがない人ばかりというのにも驚きますね。

そんじゃ、絵は誰が買っているのか。

アタシはここに着目しました。

絵は、収集家が買っているのです。

『収集家』って、聞いた事あるけど、実際どーなのよ?

ここですよね。

何でも鑑定団なんかを見ると、『オモチャコレクター』とか、『切手コレクター』とか、『レコードコレクター』とかいますけどね。

美術品ばかりを集めるお金持ちというのも、大量にいるのです。

何処にいるのかといえば、インターネットの中にいます。爆。

収集家さんとの出会いは、偶然でした。

一人は、フツーのインターネットの掲示板でお友達になった方で、お互い、収集家であることも、アタシが駆け出しの画家であることも知らないという関係です。

彼はアタシに、芸術のコトをイロイロと教えてくださいました。ホントです。

もう一人は、インターネット上の俳句のサイト。実際にはオフ句会でお会いしました。収集した作品の金額は億を越えるそうです。

その他、やっぱり、ご自分でも絵を描く方で、俳句も作られて、アートの収集をしている方。

版画系の収集サイトを持たれている方で、センセイの展覧会が話題になっていたので、ちょっとお話に参加させていただいたのがご縁の方。そのお友達の収集家の方。

こんな感じで、イロイロな出会いがあるものです。

どの収集家の方も、作品制作に重要なヒントを下さり、いつも刺激を頂いています。

日本の場合、絵は収集家しか買いません。

例えば、アタシのようなフツーの人はどうなんだろうといえば、生涯に一枚か二枚、清水の舞台から飛び降りるつもりで安い絵を買って、一生楽しむというような感じです。

それが、収集家ともなると600枚も持っていたりするということです。

収集家さんというのは、一体どんな職業の人がなっているのか?

ここですね。

まあ、お金持ちという共通点はあります。

なんといっても、美術品は高いですからね。

それを収集するんですから、まず、投資できる軍資金がないとね。

日本で有名なのは、保険会社の社長とか、石油会社の社長とか、タイヤ会社の社長とか、とりあえず、美術館にして節税している人多しです。

会社で買って、美術館に寄贈すると、固定資産税が免税になるんじゃなかったかなあ。

おぼろげで、もう一回調べてみますけど、間違ってたらごめんね。

とりあえず、何らかの税制面での特典があって、お金があって、美術館も持てるようなシャチョーさんは、みんな美術館にしちゃうというワケ。

最近は、社会的貢献というのもあるからね。ホントは自分が欲しいから買ってるだけなんだけど、世の中の人に見せて、貢献していると言い張っているという感じ。

でもまあ、そこまで金持ちの人は、真の収集家というよりは、金持ちの道楽ってところかな。

67億あれば、誰にだって買えるワケよ。

ホントは67億の価値がある品を、200万円で買う。これが画商であり、真のコレクターだとアタシは思うわけね。

よーするに、価値が解った上で、安い時期に買っておくみたいな感じ。

安いワインを10年寝かせて、高値で売るみたいなもんかなあ。

ようするに、美術品収集家には、2タイプある。

●金に糸目はつけない、越後屋さん。

●鑑識眼を持ち、価値ある品を安く買い高く売る勝負系。(収集が趣味なので、あくまでも、販売目的じゃないですけど。)

結果は同じでも、払う額が随分と違うということです。

池田満寿夫は、本の中で、こう書いていました。

『収集家が買ってくれれば、画家として何とか食える。(フツーの人を相手にしなくても商売が成り立つというコト)』

『収集家は直接コンタクトを取ってくるけど、全く売れないということもあり、自分としては時間をさかれ、振り回されるだけなので、今は画廊を通してだけ販売することに決めている』

という内容でした。

ほほーっ。収集家にしか売らないけど、直接は売らないということのようでした。

画廊と一体ってことですよね。

まあ、画廊だって、食ってゆかなくてはいけないですから、ホントに才能ある人が、収集家に直接売ったりすると困りますものねえ。たははは。

なるほどねぇ。

歴史上には、どんな収集家がいたのか?

という話になります。

多くの美術館は、収集家のコレクションを丸ごと寄贈されて作られた場合が多いのです。

ホントです。

あの、ナショナルギャラリーだって、一人の収集家の膨大なコレクションを元に作られたのです。

マジっすか?

そんなこんなで、美術館巡りの番組なんかを見ていると、チョロリとそういう話が出てきたりするのです。

アタシは、アタマが弱くて、特に記憶力が希薄で、偉大なる収集家さんのお名前覚えられないんですけど、なるべく、書き留めたりして、こちらに書くようにしますけど、間違ってたらゴメンなさい。画家の名前は覚えられるんだけどなあ。はぁ。

印象に残っているのは、バーンズコレクションのバーンズさん。アメリカの人だったと思います。

彼は、製薬会社の社長さんで、印象派の画家に着目して収集をした人でした。

まだ、画家達も生きていてそんなに高くなかったでしょうからねえ。

イイお買い物でした。

彼はね、最初、ヨーロッパに行った時に、『印象派の絵』をススメられたのだそうです。

だけど、『この絵が何故いいのか解らない』というのがその感想だったのです。

彼のスゴイところは、『何故良いのか』を考え、ご自分で勉強してその良さを理解したことでした。

調べられることを全て調べ、『芸術は体系だ』と語っていました。

あの番組、また放送されることがあったら、きちんと録画して、もう一回確認しますけど、確か、そんな話だったと思います。

『体系』というのは、どの作品も、必ず誰かの作品に影響を受け、独自の世界を切り開きながらも、その影響も継承している。

ということのようでした。

彼は、その体系に着目して、関連のある作品を集めていったのです。

セザンヌの作品に影響されて、モネやマネやルノアールなんかが出てきて、そこにピカソとかマチスが来て、更にブラックとか、なんとかかんとか。という風に、イモづる式に、作品を買っていったという感じなのかなあ。

なるほどぉ。収集にテーマがあったというワケだ。

昨日見た収集家の話もそうでした。

彼女は、成功した貿易商の妻で、ゴッホの絵を一枚買い、『絵は魂の叫びで描かれた』と感じたのだそうです。

そうして、ゴッホの絵は91枚、合計で300点の作品を収集したのだそうです。

スゲーっ。

一人で300枚も買ったんだ。

彼女の収集記録を見ると、1000フランとか、1500フランとか書いてありました。

購入した価格だと思います。

1000フランかぁ。満寿夫の本によると、当時は500フランあるとギリギリで生活できたという話なんで、500フランが20万円とすると、40万円位っすかね?

どうも、時代感覚と、金銭感覚が解らないですけどね。

それでも、何億とかいう話ではないということです。

ご主人は、週末の狩猟用に、広大な土地まで買うようなお金持ちで、彼女は、自分の収集作品を展示する美術館を建設するときに、実物大の模型まで作らせていました。

そういうお金持ちにはまだ会ったことありません。

でも、時代が変わり、事業は失敗、破産にまで追い込まれてしまったのだそうです。

彼女は、自分のコレクションが借金のカタになるのを避けるため、作品全部を国に寄贈します。

作品を展示する美術館を作るというのが、その条件だったそうです。

スゴイ話だねえ。

お金持ちのことは良く解らないけど、その収集コンセプトには筋が通っていました。

彼女も最初は、好きな絵を集めていたらしいのですが、収集の意義に気づき、突然と、アートの歴史を見た人が理解できるようなコンセプトで集めることに切り替えたという内容でした。

それを裏付ける、膨大な資料も残していて、作品保管の参考になりました。

よーするに、アートには歴史や流れがあり、それを象徴するような作品に特化して収集活動を行ったということに他なりません。

アタシのように、若い女のヌードなら何でもというのとは違うということです。

後世に、その時代のアートの変遷を残そうという収集活動だということです。

彼女は、その美術館の館長となったのだそうです。

アタシは、オランダに行くことがあるかどうかはまだ解りませんけど、もしチャンスがあれば、きっと訪ねるだろうと思う美術館の一つです。

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